鍼灸マッサージQ&A

鍼(はり)治療について-

Q1. 鍼(はり)治療は痛くないですか

A1. 鍼(はり)というと縫い針や注射針をイメージされる方が多いと思いますが、治療に使う鍼(はり)は髪の毛よりも少し太い程度で、鍼(はり)先も特殊な形をしているため、ほとんど痛みを伴うことはありません。時々、鍼(はり)の痛みに敏感な方もありますが、その場合は痛みを感じないよう、治療者が配慮をいたしますので心配ありません。鍼(はり)治療が初めての患者さんの多くは「思ったより痛くない」と驚かれる場合がほとんどです。

Q2.消毒等、衛生面での不安はありませんか

A2. 現在の治療院では一度限りの使用で廃棄するディスポーザブル鍼(はり)を用いたり、使用する度に高圧滅菌器〔オートクレーブ〕で滅菌処理を行います。この方法は全国の病医院、歯科医院と同等の処理で、最も安全な消毒法とされています。この方法により滅菌処理された鍼(はり)で病気に感染することはありません。また、治療者は患者さんに触れたごとに必ず手指等の消毒を行っています。

それでも不安がある場合は、当院にて尋ねてください。

Q3.出血や内出血〔青アザ〕がおこりませんか

A3.人体の動脈等の比較的太い血管は弾力性があるため、よほどのことがない限り破れることはありません。

一方静脈は血管の壁も薄く弱いため、鍼(はり)が刺さったり傷つけてしまうこともあります。静脈は血液の圧力が低いために出血したとしても、たいていは少し皮下出血する程度で済みます。1~2週間以内に体内に吸収されて消えますので心配は要りません。ただし血小板減少症等の血液が固まりにくい方や、血液を固まりにくくする薬等を服用している方は当院にお越しの節はお申し出ください。

-灸治療について-

Q1. 灸治療は火傷したり、熱くないですか

A1. 以前は皮膚の上に直接大きなモグサをすえていましたが、現在では米粒以下の大きさで行う治療院がほとんどです。また台付きの灸〔間接灸〕を用いる治療院も多く、特別の理由がない限り、痕を付けるほどの灸は行いません。少しチカッとする程度です。ごくまれに施灸後しばらくして水疱ができる場合もありますが、ほとんどの場合数日で自然に治りますので心配はありません。ただし糖尿病の方等は火傷した場合の治りが悪いので、事前に治療者に伝えてください。

Q2. 灸は熱いのを我慢しなくてはいけませんか。

A2. 現在多くの治療院で用いられている灸は、燃焼温度は60℃程度で、多少の熱さはありますが我慢が出来ないほどではありません。また、病気によっては皮膚が過敏になったり鈍くなったりすることがあります。そして治療を続けることにより感じる熱さが、とても熱かったものが気持ちの良い熱さに、全く感じなかったものが感じるようになったりと変化していくことがよくあります。しかし耐えられないほどの熱さは我慢する必要はありません。少し加減してもらっても、治療効果は充分期待出来ます。また、熱く感じない場合も患者さんにとって必要な治療を行っています。「熱い」、「熱くない」等は重要な情報源となりますので治療者に伝えてください。

治療全般について-

Q1. 鍼(はり)と灸ではどちらが効きますか

A1. 鍼(はり)が効果を上げやすい疾患と灸が効果を上げやすい疾患、両方組み合わせることで効果が上がりやすい疾患があります。

体が熱を持っているような急性疾患の場合では一般に鍼(はり)が良く、多くの慢性疾患のように体に冷えを伴う場合には灸を積極的に取り入れると良い結果が得られることがあります。結論としては一概にどちらが優れていると決め付けることはできません。
治療者は患者さんに適した治療法を選んでいますので、疑問があれば遠慮なく聞いてみてください。 

Q2. 鍼灸治療は癖になりませんか

A2. 完治していなかったり、仕事等、患部を悪化させた原因を変えないまま、途中で治療を止めた場合に痛みが戻ってしまうことがあります。

また治療については例え悪いところだけを治療した場合でも、鍼灸は全身に作用するために体の調子が良くなることも多いようです。
このため治療を止めると体調が少しずつ以前に戻っていくのを「癖」になると感じる方があります。

Q3. 使用済みの鍼等は、どのように処分しているのですか

A3. 使用した医療廃棄物(鍼、綿花、薬品の空き瓶、備品など)については、廃棄物処理法の法令を遵守するように定められています。

当院では(株)HOMEX ホーメックスに業務提携をして医療廃棄物の処理をお願いしています。

費用について-

Q1.鍼灸治療にかかる費用はどのくらいですか

A1. 健康保険を使う場合と使わない場合があります。

健康保険を使う場合

鍼灸治療代については、医師の同意書があれば各種健康保険を利用して保険で鍼灸治療を受けられます。

この場合の自己負担は国民健康保険3割負担で500円程になります。

※医師の同意書の対象となる疾病は

●神経痛
●リウマチ
●頸腕症候群
●五十肩
●腰痛症
●頸椎捻挫後遺症
の6つです。

※但し上記の病名で医師の治療を受けている場合は鍼灸治療に健康保険は使用できません。

訪問鍼灸の往診が認められる場合

脳梗塞などによる麻痺などで外出が不可能な場合は往診にて保険治療が受けられます。

あんま・マッサージ・指圧で健康保険が使える場合

病名ではなく治療上マッサージを必要とする場合に健康保険が使えます。

具体的には下記の場合です
●筋麻痺(きんまひ)
●関節拘縮(かんせつこうしゅく)
などです。

訪問マッサージ 往診が認められる場合
脳梗塞などによる麻痺などで外出が不可能な場合は往診にて保険治療が受けられます。

詳しくはお電話0565-31-9117又はメールinfo@koromodo.comにてお問い合わせください。

健康保険を使わない場合

保険を使わないで鍼灸の自費治療費は3.000円(ぎっくり腰・捻挫・肩コリ・頭痛などの局所治療)

小児針(おねしょ・かんの虫、夜泣き)は2000円
全身指圧50分(頭・肩・背腰部・腕・足・おなかをほぐす指圧です)は5000円です。
疲れによる全身指圧は保険を使えないので自費で鍼灸治療は保険を使ってというように併用も可能です。

Q2. 領収書は発行してもらえますか

A2. 領収書は発行いたします。

疾患の鍼灸治療については実費治療、保険治療に関わらず医療費控除の対象になります。

実際の鍼灸治療は長期間に渡る場合もありますので、年末などにまとめて請求して頂いてもお渡しいたします。
また領収書は確定申告の際に必要となりますので、大事に保管してください。